第10話・光ちゃん、登場!前回までのあらすじさて、今回の話は第8話の数日前から始まるのですが、ラビの悪行を改める為に海ちゃんとみっつの名コンビがラビに挑むというものになっています! 果たして2人は諸悪の根源・ラビを成敗できるのでしょうか!? では、本編の開始です! ある昼下がり、大学の某所にみっつと海ちゃんの姿があった。 この時期、みっつは海ちゃんから様々な悪評を聞かされていたラビと初顔合わせをしたばかりであった。 そして、ラビの彼女がみっつが同じ講義で見かけていたカワイイ女の子[玉ちゃん]であることを知ったみっつは、密かに怒りに燃えていた。 みっつ 「じゃあさ、海ちゃん。ほんとに、ラビの彼女はあの子なのね?」 海ちゃん 「ええ、そうですよ~。しかも、彼女のことを騙して付き合ってるんですよ~。エヘヘヘヘ」 みっつ 「許せん!だって、こないだはT村さんとかいう女の子と仲よさそうに話しをしてたよ!」 海ちゃん 「それが、奴の手口なんですよ~。どうでしょうか?奴をギャフンとさせる作戦があるんですけど~。エヘヘヘヘ」 海ちゃんの作戦とは、ラビにアドレスを知られていない、みっつの携帯を使ってラビに女の子の振りをしたメールを送り、本当に女の子からのメールだと信じさせておきながら、頃合をみて会う約束をして大学内のどこかで呼び出し、そこで2人してネタばらしをしてやり、キョトンとするラビを笑い者にするという稚拙なものだった。 海ちゃん 「どうですか~?旦那~?やりましょうよ~。正義の為ですよ。エヘヘヘヘ」 相変わらず黒い男である。なんという恐ろしい男なのだろうか!だが、若きみっつはラビへの妙な怒りに燃えていて、冷静な判断が下せないので、 みっつ 「よし!やろうか!あの兎の鼻を明かしてやろうぜ!」 海ちゃん 「じゃあ、早速やりましょう。まずは、女の子の名前を考えますか~。エヘヘヘヘ」 みっつ 「名前ねぇ・・・。こういうのはどうだい?俺達の名前から漢字を適当に組み合わせて野田光ってのでどうだい!」 海ちゃん 「中々、いいですね~。流石ですねぇ。エヘヘヘヘ」 それから、2人は共同で女の子らしいメールを作成してラビへと送信したのだった。 内容は、 [ラビさんですよね?私は野田光といいます。同じ大学にいるんですけど、お友達になりませんか?] という趣旨のもので、今から考えれば怪しさ大爆発の白物であった・・・。ほんとに若かったな~。 その後、2人は構内の掲示板の前へ移動して、 みっつ 「騙せるかな~?」 海ちゃん 「大丈夫ですよ。奴は筋金入りの阿保ですから~。エヘヘヘヘ」 と、雑談をしていた。 すると突然、2人の肩を叩たく者があった。振り返った2人の前にはラビの姿が! ラビ 「よう、お2人さん。なんの話だい?」 海ちゃん 「い、いや、なんでもないですよ~。エヘヘヘヘ」 ラビ 「そうかぁ?ところでさ、今さっき変な女の子からメールが来たんだよ。けどさ、俺のアドレスは変更してるしから、見ず知らずの奴からは来ないはずなんだよな~。君たち、なにか心当たりとかないかい?」 なんて勘の鋭い男でなのか。いきなり、核心と言うか主犯の人に行き当たっている。 みっつ 「は、はぁ~?知らないよ。ねぇ、海ちゃん!」 海ちゃん 「え、ええ、知りませんよ~。エヘヘヘヘ」 ラビ 「そうか~。なら、俺は講義に行くよ。じゃあな。」 そう言い残し、ラビは去って行った。 2人は、しばしその場で、 みっつ 「アイツ、鋭いね!流石は、野生の兎だね。」 海ちゃん 「ええ、勘は鋭いんですよ~。エヘヘヘヘ」 と、驚きを隠せなかった。 そして、今後の作戦を立ててから別れたのだった。 次回は、いよいよラビ騙しも本格化し始め、疑いの目で見ていたラビのリアクションにも変化の兆しが・・・。 という訳で、次回の第11話「掌の上のラビット」にご期待ください! ※この物語は事実を元に構成されたノンフィクションです。 [総監督・原作・監修] 海ちゃん [脚本・シリーズ構成] みっつ ジャンル別一覧
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